ゲームや家電、スカパーHDやLinkTheaterについてのブログです

ヘッドオンから始まったドットイートゲーム

子供の頃は友人と良くゲームセンターで遊んだものですが、自分が最もプレイしたゲームは何かと振り返ると、恐らくパックマンではないかと思います。
アーケードゲーム市場にパックマンが登場したのは1980年のことでしたが、ドットイートタイプのゲームはその前から存在していました。

最初のドットイートゲームは、1979年4月にセガからリリースされ、「キキーッ」という独特な効果音が印象的だった「ヘッドオン」です。

スポンサーリンク


ヘッドオン
リリース時期:1979年4月
メーカー:セガ
現在遊ぶ方法:
PS2用ソフト SEGA AGES 2500 シリーズVol.23 セガメモリアルセレクション
PS3用ダウンロード版 セガメモリアルセレクション(PS2アーカイブス)
ヘッドオン

<時代背景>
ヘッドオン発売の前年にインベーダーゲームが爆発的ヒットを記録したことで、アーケードゲームと言えばディスプレイを搭載したビデオゲームを指すようになりました。自分が幼少期の頃のゲームセンターは、ケースの中に入っている自動車の模型をハンドル操作で道なりに走らせる「ミニドライブ」や、古いアメリカ映画によく出てくるピンボール、パンチ力を競うパンチングマシンなど今で言う「エレメカ」が主流でしたが、小さな子供にしてみればピンボールは背が低すぎて盤面が見えず、パンチングマシンが反応するだけのパンチ力も無いと言った具合で、50円や100円を入れてゆっくり走る車の乗り物の方がまだいいかな、という感じでした。

インベーダーゲームが大流行したのは小学生の頃でしたが、そもそもゲームが何十台も設置されているようなゲームセンターは家から遠すぎて、プレイするにしても近所の商店に置いてある「インベーダーもどきゲーム」と言うか「インベーダーゲームもどき」と言うべきか、どっちでも良いのですが子供騙し感満載で、今振り返ると何でもありのアバウトな時代だったと感じます。

しかも、近所の商店ではブロック崩しの筐体を無理やり使い、そのままインベーダーもどきの基板と入れ替えるという荒業を敢行したせいで、正規のレバーではなくブロック崩しのダイヤル(→正確にはパドルコントローラー)で自機を操作しなければならないという、そこの商店でプレイする子供たちは半ば修行のようなありさまでした。

それでも最初の頃は物珍しさも手伝い、「これがあのインベーダーゲームか!」と友人とプレイしていたわけですが、そのうちどうでも良くなり、10円玉をレバーで誘導しゴールを目指すコインゲームなどに戻っていきました。

自分より上の世代の方々は、今はあまり見かけなくなった「喫茶店」でインベーダーゲームに燃えたようですが、当時小学生の自分にとって喫茶店の扉を開けることは、別世界への入り口に結界が張り巡らされているがごとく、扉の向こうに飛び込むことはどうしてもできませんでした。

その後は中古品が大量に溢れかえったことで、近所の商店に置かれたのが正規品だったかどうかはともかく、10円でプレイできるようになりお腹いっぱいになったわけですが、このインベーダーゲームの流行はゲームセンターに大変革をもたらし、行くたびにエレメカの割合が減りそのスペースをビデオゲームが占めるようになります。

1979年から1983年頃は、ビデオゲーム産業が急激に発展を遂げた時期であることから、アメリカでは「Golden age of arcade video games」、いわゆる「アーケードゲームの黄金期」と呼ばれています。
そんな時に登場したのがこのヘッドオン。誰かがプレイしているのを一度見るだけで遊び方がわかるという敷居の低さと、短時間でサクっと遊べてしかもハイスコアが表示されるところは、子供心をくすぐるには十分でした。インベーダーもそうですが、友人とハイスコアを競いつつ腕を見せ合うのは楽しいものです。

<遊び方>
操作方法は至って単純で、自分の車を操作して画面上にある全てのドットを消すと1画面クリアとなります。
但し、進行方向を反転することは出来ないため、敵の赤い車と衝突しないよう迷路を進みます。四方向のスティック以外に、押すとスピードが増すアクセルボタンがあるので、いかにタイミングをずらして敵の車と違う車線を選択できるかがポイントとなります。
一度に変更できる車線は2車線までとなっているので、3車線以上開いている時は猛スピードで走行し、2車線以内にいる時は交差点に進入するタイミングが相手よりほんの少し早くなるよう調整して、相手のいない車線へ素早く入り込むようにします。

この単純明快さが当時小学生だった自分には取っ付きやすく、子供ながらにゲームセンターで良く遊んでいました。
こんな古いゲームでも楽しく遊べる人は少数派かもしれませんが、久しぶりにプレイしたところ楽しめました。昔プレイしたきりの人であれば多少は懐かしみつつ楽しめると思います。

その後はヘッドオンの亜流ゲームが数多く登場し、ドットイートゲームの原型であり傑作となりました。

ちなみに、ドラゴンクエストシリーズで有名な堀井雄二さんが、「超超ファミコン」という書籍内のインタビュー記事で、

「敵を攻撃するんじゃなく逃げるという。プレイヤーの車が通路に入っちゃうじゃないですか?すると向こうから敵の車が来ちゃって。もう逃げ場がなくてダメだって言いながら終わる。あれ(ヘッドオン)がどうも好きになれなくて、ゲーセンを離れちゃったんですよね」

出展元:超超ファミコン 2014 太田出版 「特別企画 堀井雄二、ファミコン神拳を語る」より 

と当時のことを振り返っています。
ヘッドオンが面白く無いからこのゲームが原因でゲームセンターに行かなくなった、という意味では無く、他のゲームも含めてスペースインベーダーを超えるような魅力的なアーケードゲームが見当たらなかった、という事を言いたかったのだと思います。

確かにスペースインベーダーのブームが去った後、アーケード界は一時的な谷間となり、再び面白いゲームがリリースされるようになるのは1979年の後半以降になってからのことでした。
スペースチェイサー
リリース時期:1979年7月
メーカー:タイトー
現在遊ぶ方法:PS2用ソフト タイトーメモリーズII上巻
スペースチェイサー

同年7月、タイトーがスペースチェイサーをリリースしています。しかし、残念ながら全く記憶にありません。

スペースチェイサーは、2000年にPS版として「スペースチェイサー2000」が発売、スペースチェイサー2000は2002年の「アーケードクラシック集 3in1」にも収録され、PS2版として2007年発売の「タイトーメモリーズII 上巻」に初めてオリジナル版が収録されています。

そして翌1980年には、パックマンがリリースされました。


パックマン
リリース時期:1980年7月
メーカー:ナムコ
オリジナル版を遊ぶ方法:PSP版ナムコミュージアムVol.1、PS3版ナムコミュージアム.comm、Xbox 360版ナムコミュージアム バーチャルアーケード
移植版や派生版を遊ぶ方法:多数。ファミコン版はニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータにも収録。
パックマン03  

パックマンは日本のみならず、特にアメリカでは大ヒットを記録しています。
OLD GAMERS HISTORY アクションゲーム黎明期編によれば、日本国内での出荷台数が約15000台だったのに対し、アメリカでは30万台に迫る勢いだったようです。ビデオゲームが趣味の一つとして生活に溶け込むのが早く、市場規模の大きさを考えると当然かもしれませんが、以後のメディアミックスなど各方面に対する影響度を顧みると、歴史的な大ヒットゲームの一つだったのは間違いありません。

最初に衝撃を受けたのはあの特徴的なゲームサウンドでした。
100円玉を投入した時の音声にビクっとし、ゲーム開始前に流れる心地よい音楽に魅せられ、最初の頃はそれを聞きたいがために何度となくプレイした記憶があります。

古いゲームはすぐにゲームセンターの奥に追いやられると同時に、1プレイ100円→50円→10円と段階的に値下げされ、最後にはいつの間にか姿を消すのが常でしたが、パックマンはそれなりに稼働率の高い状態が続いていたせいかゲームセンターから消えることがなく、お小遣いの範囲で遊ぶ子供にとってはいつまでも楽しめるゲームの一つとなっていました。

パックマン大ヒットの要因については既にいろいろな所で書かれていますが、最初から女性をターゲットとしてゲームを開発したことにあります。それまでのテレビゲームというのは、男だけの趣味というイメージが先行していましたが、パックマンは女性受けのするキャラクターとゲーム性を前面に打ち出すことで、完全ではありませんが見事にその殻にヒビを入れることに成功しました。

「完全ではない」と書いたのは、確かにパックマンや他のゲームをプレイしている女の子を当時のゲームセンターで見かけたことはありましたが、人が少ない時間帯などごく少数であり、女性の流入が一気に増えるようなことは無く、ゲームが多くの女性に受け入れられるにはまだまだ時間が必要でした。

パックマンが入れたそのヒビを手がかりとして殻を割ってみせたのが、任天堂のスーパーマリオブラザーズでありファミコンだったと言えるのではないでしょうか。

しかし、家庭内での女性ゲーマーは増えたものの、ゲームセンターで見かける女性は相変わらず極少数でした。当時のゲームセンターは不良の溜まり場だったと言われることもありますが、その状況は地域によって大きく異なり、実際自分が住んでいた地域にあったゲームセンターは安全そのものでした。

某メーカーの調査によると、多くのゲームセンターでは照明が薄暗かったうえに、テーブル筐体では足を開いたり猫背になったりと、女性にとって見た目が良くない事が大きな要因だったようです。

後にUFOキャッチャーが爆発的に普及すると、ゲームセンターでも女性の姿をよく見かけるようになりました。

今ではゲームをプレイする女性は大幅に増えたものの、その殻が完全に破られ消滅したのか、それともまだ残っているのかはわかりません。ただ、ゲームセンターでプレイするには魅力的なコンテンツを揃えるだけでなく、見た目も重要となるのは確かなようです。

それはさておき、パックマンは面ごとの攻略パターンを全て記憶するだけでなく、長時間プレイとなるため集中力を保っていかに正確な操作を続けられるかがポイントとなります。万が一操作ミスをした場合は、仮に2匹のモンスターに挟まれたとしても、アルゴリズムに従いモンスターが突如反転することもあるため、ぎりぎりまで諦めないことも重要です。

攻略パターンは複数存在し、皆それぞれ思い思いのパターンでプレイしていましたが、覚えやすいオーソドックスなパターンを使っていた人が多かったと思います。 ちなみに局地的な話かもしれませんが、フルーツを食べられないパターンに関しては「パターン」という言葉を使うことが許されませんでした。

パックマンはファミコン他多くの機種に移植されたため、現在でも遊ぶ手段に事欠きませんが、プレイするならやはり操作性抜群で、パターンをそのまま使用できるオリジナル版が良いと感じます。ファミコン版も見た目は良いのですが、キー入力の受付が若干シビアなため、アーケード版の快適な操作感や面白さを再現するには至りませんでした。

感覚的なものかもしれませんが、十字路に差し掛かった際に、アーケード版のパックマンはぎりぎりでも入力を受け付けてくれるため、咄嗟に方向を変えようとした場合でもその通り動いてくれますが、ファミコン版はこの辺がシビアでほんの僅かですが早めのキー入力が必要とされます。

ただ、ファミコン版にも良さがあります。ファミコンの画素数の関係で、アーケード版の画面構成をローカライズせざるを得なかったため、アーケード版の攻略パターンをそのまま使用することができず、新たな攻略パターンを見つけ出すという楽しみを提供してくれます。
どちらを選ぶかは、プレイヤーの好み次第と言えるでしょう。


クラッシュローラー
1981年には、純粋なドットイートではありませんが、クラッシュローラーがリリースされました。
リリース時期:1981年10月
メーカー:アルファ電子
現在遊ぶ方法:無し

見た目はドットイートとは異なりますが、「ドットを消す」→「ペイントで塗りつぶす」に変えたことで、視覚的には差別化され個性的なゲームとなっています。10円になった頃に何度かプレイしましたが、下手だったので友人がプレイするのを良く見ていました。

新しい要素としては、青のローラーに乗るとスピードアップすると共に、敵をやっつけることができます。途中でネコやネズミが出てきて足跡を残すことがあり、その足跡もペイントで消さないとクリアできません。

ゲーム開始時に流れる音楽は、「猫ふんじゃった」のアレンジをオルガンで弾いたようなサウンドでした。
現在はリメイク版であればネオジオポケットカラーでプレイ可能ですが、オリジナル版のプレイはゲーム機では残念ながら不可能となっています。

デビルワールド
リリース時期:1984年10月
メーカー:任天堂
現在遊ぶ方法:3DS・Wii・WiiUのVC
デビルワールド02
デビルワールドは、1984年10月5日に任天堂からファミコン用ソフトとして発売されました。
まだまだソフトが揃っていない時期で、ファミコンユーザーにとっては新しいソフトがなかなか出ない中でのリリースだったため、ゲーム内容の割にはプレイ経験のある人は多いと思われます。

この年のファミコンソフトのラインナップは、ロードランナーが7月31日に発売された後、9月7日にギャラクシアン、次がこのデビルワールドでした。翌月にゼビウスやF1レースといった大作の発売が控えていましたが、待ちきれずに購入した人が多かったのか70万本近くを売り上げるスマッシュヒットとなりました。

あまり語ることの無いゲームですが、開始前に流れる「くるみ割り人形」のメロディーは秀逸でした。ゲームサウンドの重要性を感じさせてくれます。

遊び方
あえて言うなら「縦横強制スクロール型ドットイートゲーム」。
スクロールの方向を決めるのはデビルの親玉で、潰されないよう注意しながら十字架でドットを消していきます。十字架のパワーは一定時間で消滅しドットを消すことができなくなるため、ドットを消すために再度十字架に触れる必要があります。

2面目は角にあるバイブルを拾い、中央の穴へセット。4つ全てをセットするとクリアとなります。
これら2面とボーナス面を合わせた、3面1セットで1ラウンド構成となっており、ボーナス面が終わる毎に次のラウンドへと進みますが、画面構成や遊び方は変わりません。

十字架やバイブルを持っている間は、炎で攻撃することができます。
現在は、3DS・Wii・WiiUそれぞれのバーチャルコンソールでプレイ可能です。

スポンサーリンク



アクション | トラックバック:0 | コメント:0 | Page Top↑
このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する(パスワードを設定した場合のみ投稿後の編集が可能です)
URL:
Comment:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hhgame.blog45.fc2.com/tb.php/94-9f0ef5bb