ゲームや家電、スカパーHDやLinkTheaterについてのブログです

スーパーマリオの人気の秘密を考察

6月25日(木曜日)のアメトークは、なんと、スーパーマリオ芸人!

スーパーマリオブラザーズの第一作が発売されたのが1985年の9月ですから、実に30年の月日が流れたことになります。

スポンサーリンク


新作が未だに発売され続けているほか、旧作はバーチャルコンソールでプレイすることができます。既にWi-fiコネクションのうちほとんどのサービスが終了しているWiiでも、バーチャルコンソールの作品はショッピングチャンネルで購入して遊ぶことができます。

このほか、スーパーマリオブラザーズ1・2・3とUSAがセットになったスペシャルパックも販売されています。
スーパーマリオコレクション スペシャルパック


スペシャルパックは、中古品であれば1000円前後で購入できるため、バラでバーチャルコンソールを買うよりお得。

そもそもスーパーマリオブラザーズが何故ここまで人気になったのか。
当時の時代背景と共に振り返ってみることにしました。

ファミコンの発売

ファミリーコンピュータは、一年生の桑田や清原を擁したPL学園が、夏の甲子園大会を席巻しようとした頃、1983年7月15日に発売されました。アーケードゲームでは、ゼビウスが登場した年です。

昔は誰もが持っていた、一家に一台の代名詞とも言えるファミコンですが、発売当初は少なくとも自分の周囲では、特に大人気という程のものではありませんでした。発売後すぐに購入したのは、クラスメイトのうち一人か二人ぐらいだったと記憶しています。

その頃の家庭用ゲーム機は、任天堂のブロック崩しやエポックのカセットビジョンが発売され、ゲーム機が局地的に認知されつつも、子供の遊びの中ではプライオリティは決して高くはなく、ハッキリ言ってしまえば低い物でした。

ただ、当時発売されていたゲームのラインナップが微妙だったことも、大きく影響していたのは間違いありません。
ハードが発売された1983年は、ドンキーコングやポパイ等、既にゲームセンターで遊び飽きた感があり、後に名作として絶大な評価を得ることになるマリオブラザーズにしても、宣伝の弱さか評判が聞こえてくることはありませんでした。
この時期に早くも知育ゲームの一つ「ポパイの英語遊び」を発売していた任天堂は、さすがといったところでしょうか。

ファミコンの浸透
1984年の秋以降、ナムコからギャラクシアン・パックマン・ゼビウスと、人気ゲームのリリースが相次いだほか、もう一つ、購買意欲をそそる衝撃的なゲームの発売がありました。
それが、スーパーマリオブラザーズ!
ではなく、
F1レース
時速416km/hを超えた後に訪れるターボモードの快感です。
F1レース リリース時期:1984年11月
メーカー:任天堂/HAL研究所※
現在遊ぶ方法:実機や互換機のみ

※F1レースの開発に携わったHAL研究所は、後にスマブラや星のカービィなど数多くのヒット作の開発にも携わっています。



F1レースの人気はそれはそれは凄まじいものがあり、おもちゃ売り場にあったデモ機のファミコンは、常に誰かがF1レースで遊んでいる状況になり、上手い人がプレーするとギャラリーが寄ってくるという、まるでゲームセンター全盛期のような風景が見られるほど。

デモ機でプレーするというのもちょっと貧乏臭い話ですが、大きな効果をあげたのもまた事実で、F1レースが発売されてから3ヶ月もしないうちに、自分も含めて多くの友人がファミコンの購入に至っています。
お年玉やお小遣いを貯めておけば、ハードとソフトをセットで買える値段設定も良かったのかもしれません。

F1レースのポイントは、兎にも角にも416km/hを出してターボモードにすること。これしかありません。一度ターボモードにすると、失敗しても元に戻ることは無くゲームオーバーまで使うことができます。

コツとしては、右車線を走る車より更に内側を走る、という走法をマスターすることにあります。自車の右タイヤの3分の1程度以上が縁石に乗っている状態になればインを走ることが可能になり、カーブに差し掛かるまでアクセルを踏み続けることができます。慣れてくると意外と簡単ですが、親指を使った絶妙な「チョン押し」が必要となります。

今となっては如何にもレトロな画面で、ニンテンドークラシック ファミコンミニにも残念ながら内蔵されませんでしたが(ファミコンミニに次回作があったら、需要は無いかもしれませんが是非入れて欲しいところ)、当時は「家のゲーム機でこんな凄いゲームができるのか」と感動したものです。逆に言えば、アーケードゲームと違い、あまり家庭用ゲーム機に過度の期待をしている人がいなかったとも言えます。
ファミコンなんて所詮この程度、と勝手に設定していた壁を、F1レースやゼビウスはことごとく越えて行きました。

あまり覚えていませんが、「おもちゃ売り場」という名称のほかに、「ゲームショップ」という呼び名が現れたのもこの頃でしょうか。

「敷居の低さ」と「明」と「暗」

年末にはエキサイトバイク、年が明けた1985年にはギャラガ、6月にはスパルタンXが発売されるなど、間隔をおいて、引いては寄せる戦法に蹂躙されつつ時は過ぎ、ついに9月13日、満を持してスーパーマリオブラザーズが発売されます。ゲームセンターではハングオンが幅を利かせていた頃です。
自分はもちろん発売日にゲットー!はせず、発売日さえ知りませんでした・・・。

スパルタンXが名作過ぎて、しばらく遊んでいた記憶があります。
自分がスーパーマリオブラザーズと出会ったのは秋も深まった頃。情報が同時に全国へ行き渡るような時代ではなく、ほとんどが口コミで伝わる時代です。
友人Aがスーパーマリオを持参し、「どやー!」とまさにドヤ顔で家にやってきたわけですが、当時の自分はパソコンの「信長の野望」にハマっており、友人Bと良く遊んでいました。
誰がプレイしても行き着く先が一つしかないゲームより、展開も結果もプレイの度に異なるシミュレーションゲームに魅せられるようになっていました。

友人Aの根気に負け、スーパーマリオをプレイするようになりましたが、自分にとっては熱中できるゲームの中の一つには成り得ませんでした。多くの友人がクリアするために必死になって遊んでいましたが、その頃の自分はスーパーマリオの良さをイマイチ理解できないままで、その理由さえもわかりませんでした。

しかし、前年発売されたテニスとスーパーマリオの出現は、それまでのゲームシーンを大きく変えました。

女子の登場です。

ゲーマー=男という、まるでプロ野球やサッカーのように硬派な存在だったゲーム仲間に、たまにですが女子が混ざるようになりました。それこそが、スーパーマリオブラザーズの人気の秘密と言って良いでしょう。

1) 誰でもクリアできそうな気がするも、実は容易ではない絶妙な難易度
2) 青い空に白い雲の背景、歩くキノコとつなぎを着た髭面のオッサンの共演
  「青い空に白い雲」というリアルな背景にシュールな共演。リアルとシュールの共存はキーポイント。
  ファンタジックかつ平和なヴィジュアル [明]
3) 2)と対比させた各ワールドの第4ステージ [暗]

調度良いハードルの高さ、安心感を与える各ワールド1から3のヴィジュアル、怖いもの見たさの心理学を突いた各ワールドの最後に待ち受けるボスステージ、この3つの融合が女性をも巻き込み、世界的大ヒットとなった理由であることは明らかです。
TVゲームで遊んでみたくてもなかなかプレイできずにいた人が、スーパーマリオブラザーズの登場で背中を押されたとも言えます。
ちなみに、クラスの女の子の家に遊びに行ったら、その子が持っていたゲームはスーパーマリオとバンゲリングベイの2つでした。もう一つが何故バンゲリングベイだったのかは、今でも謎です。ストレス発散に叫んでいた、とでもいうのであろうか・・・(呪いのビデオ風)

もちろんスーパーマリオの魅力はこれだけではありません。
絶妙なBGM

マリオ(自身)が置かれている環境と、サウンドとの見事な同期
キノコで巨大化した時の変身過程、フラワーを取った時のプレミア感、時間が無くなった時の焦燥感、スターをとった時の無敵感。

そう、SYNCしてるんです。
これら全ての動きとBGMが絶妙に同期しているため、プレイヤーはスーパマリオと一体となり、まるで本当に自分自身が画面の中にいるような錯覚に陥りそうになります。
「キャラクターの動きとサウンドの同期」、もしかしたらこれが一番重要なのかもしれません。

計算され尽くした敵キャラや障害物の配置

これはもうお手上げです。見事です。
敵キャラはもちろん「なぜそこに穴が・・・」と、悲しみの放物線を描くこと数百回。穴の位置や幅があまりに絶妙すぎて、ジャンプをミスってその先に穴があった日には、穴へのダイビングがまるでスローモーションのように見え、マリオが描く放物線には栄光の架橋ではなく哀愁が漂います。

直前にキノコを取って意気揚揚とジャンプしたらミスして穴へ落ちていくさま。 スーパーマリオ悲しみの放物線
「あー!そこに穴あるのわかってたのにー!」
そのセリフ、聞き飽きました。

多くの人が経験したであろうこのシチュエーションに、スーパーマリオブラザーズの、そしてゲームの本質が見え隠れします。

あと少しだったのに→次はクリアできるかもしれない→リプレイ、という流れ。

もう一度プレイすればクリアできるかも、いや、クリアできるに違いない!とプレイヤーに思わせる絶妙な匙加減もまた、スーパーマリオブラザーズが人気を得た要因の一つと言えそうです。

ファミコン版のスーパーマリオブラザーズは、最終的に国内最高の680万本以上を売り上げ、未だに破られていません。この記録に迫ったのがやはりスーパーマリオで、NewスーパーマリオブラザーズDSの648万本です。

現在はWiiU用のNew スーパーマリオブラザーズ Uも販売されていますが、あまり食指が動きません。
久し振りにプレイしてみたいけどハードも無いし・・・という人は、WiiとNewスーパーマリオブラザーズWiiの組み合わせが、中古であれば合わせて3000円程度で入手できるので手頃です。

関連記事:対戦が面白いファミコン初期アクションゲームの傑作バルーンファイト

スポンサーリンク

アクション | トラックバック:0 | コメント:0 | Page Top↑
このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する(パスワードを設定した場合のみ投稿後の編集が可能です)
URL:
Comment:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hhgame.blog45.fc2.com/tb.php/90-cee2e7b6