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FIFAランキングにイロレーティングを導入

先日FIFAランキングの算出方法が一新され、ワールドカップロシア大会終了後から適用されることが発表されました。新たなランキング算出にはイロレーティングが導入され、算出方法も変わるため格差が是正されるようです。

現在のFIFAランキングはヨーロッパや南米の国々に有利な算出方法で、アジア・アフリカ・北中米カリブ海といった地域の国々が上位にランキングされるのは困難になっています。特にアジアの国々はどう頑張っても順位が低くなってしまいますから、少しでも是正されるのであれば歓迎です。

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現在のFIFAランキング

2018年6月に発表された最新のFIFAランキングでは、日本の順位は61位となりました。ちなみに出場国中もっとも低いのは、ホスト国のロシアで70位。イロレーティングを適用すると、6月21日時点の日本のランキングは34位、コロンビアは15位、ロシアは33位です。

現在の算出方法を簡単に書くと、1試合に取得できるポイントは、

国際Aマッチの試合結果(勝ち点)×重要度(試合の重み)×対戦国の強さ(FIFAランク)×2国の大陸連盟の強さの平均x100

となっています。
ただし過去48ヶ月を12ヶ月ごとに4分割します。まず過去1年間に獲得したポイントを合計し、試合数で割り1試合あたりの平均取得ポイントを算出します。これを4年分行い、直近の1年間の平均取得ポイントを①、その前の1年間の平均取得ポイントを②、更にその前が③、④です。

これらを単純に足すわけですが直近ほど重みをつけるため、直近の1年間はx1、その前がx0.5、以降遡るごとにx0.3、x0.2としたものを合計してランキングを決めています。

直近12ヶ月間の国際Aマッチ1試合あたりの平均取得ポイント①
12ヶ月前から24ヶ月前までの、国際Aマッチ1試合あたりの平均取得ポイント②
24ヶ月前から36ヶ月前までの、国際Aマッチ1試合あたりの平均取得ポイント③
36ヶ月前から48ヶ月前までの、国際Aマッチ1試合あたりの平均取得ポイント④

合計ポイント = ①x1.0 + ②x0.5 + ③x0.3 + ④x0.2

・試合結果

試合結果は通常の勝ち点と同じで勝ちが3、引き分けが1ですから、これはどのチームも平等です。

・重要度(試合の重み)

重要度(試合の重み)は、ワールドカップの本大会が4.0、アジアカップやユーロなど大陸選手権の本大会とコンフェデレーションズカップが3.0、アジアカップ予選やユーロ予選のほかワールドカップ予選が2.5、親善試合や東アジアカップなどの小地域選手権が1.0です。

一見平等のように感じられますが、アフリカの大陸選手権「アフリカネイションズカップ」や北中米カリブ海の「CONCACAFゴールドカップ」は2年に1回開催される一方、アジアカップは4年に1回しか開催されません。東アジアカップは2年に1回ですが1.0ですし、そもそも日本は東アジアカップではシードされるためわずか3試合のみです。

FIFAランキングは1試合あたりの平均ポイントが鍵を握るため、試合数が多ければ有利というわけではありませんが、少なくとも大陸内の実力上位国はポイントを獲得できる可能性が高いわけですから、重み3.5の大会が4年に2度開催されるアフリカや北中米カリブ海より、4年に1度しか開催されないアジアの実力上位国の方が不利なのは明らかです。

・対戦国の強さ(FIFAランク)

単純にFIFAランク上位国ほど数値が大きくなるため、上位ランクの国を倒せばポイントも高くなります。しかしヨーロッパや南米以外の国々はランキングが上がりにくいため、最終的にここにも影響を与えることになります。

・2国の大陸連盟の強さの平均

大陸間の実力差を考慮するため、南米1.0、欧州0.99、その他0.85という数値が設定されています。対戦する2つの国が所属する大陸に設定されている数値を足し、2で割ったものが計算に使われる数値です。

例えば日本とコロンビアが対戦する場合は、アジア0.85+南米1.0を2で割りますから、1.85/2=0.925となります。

日本とセネガルの対戦は、アジア0.85+アフリカ0.85を2で割りますから0.85です。
大陸間の実力差を考慮するという意味では良いのですが、問題はヨーロッパや南米の国々が同じ相手に勝った場合、貰えるポイントが多くなることです。

例えばセネガルや日本がコロンビアに勝った場合は1.85/2=0.925を掛けますが、ポーランドがコロンビアに勝った場合は1.99/2ですからほぼ1.0を掛けることになるという矛盾した計算方法になっています。

2018年6月現在、日本のFIFAランキングが低いのは、直近12ヶ月に実施した国際Aマッチの成績が悪かったことが原因ですが、少なくとも現行のFIFAランキングはそのまま鵜呑みにできないということはわかるのではないでしょうか。

ロシア大会以後のFIFAランキングについて

ワールドカップロシア大会終了後からイロレーティングが導入されるとともに、FIFAは大陸ごとに設定している重み付けを廃止すると発表しました。イロレーティングは物理学者が考案したレーティング方式で、チェスの公式レーティングやオンライン将棋のWebサイトでも採用されています。

イロレーティング採用時の日本やコロンビアの順位は前述の通りで、同じ組のセネガルは23位、ポーランドは22位となっており、加算方式のFIFAランキングとは違い、試合終了後すぐに更新されるのもメリットのようです。
日本をはじめとするアジア地域の国のランキングが、必要以上に高くなるわけでも無いですから、FIFAランキングよりは実情に即したランキングとなっています。

更に言えば、イングランドのプレミアリーグはFIFAランキングによっては労働許可証が発給されませんから、海外を目指す選手たちにとっても、大陸ごとの重み付けの廃止に大きな意義があるのは間違いありません。


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